Barca 試合結果


第30節 2002. 3.16 21:30    エスタディオ・カンプ・ノウ  
FCバルセロナ 1 − 1 レアル・マドリー
FC Barcelona 得点 Real Madrid
Po No NAME 交代 Po No NAME 交代
GK 1 ボナーノ - ジダン:38分 GK 13 セサール -
DF 24 プジョール - 後13分:チャヴィ RB 2 ミチェル・サルガード -
17 クリスタンヴァル - - CB 4 イエロ(C) -
3 フランク・デブール - - CB 22 パヴォン -
23 ココ - - LB 3 ロベルト・カルロス -
MF 6 チャヴィ - - CM 24 マケレレ -
21 ルイス・エンリケ(C) 後4分OUT - CM 6 エヴァン・エルゲーラ -
8 コクー - - OH 5 ジダン -
FW 10 リヴァウド 後33分OUT - LH 21 ソラーリ 後46分OUT
7 サヴィオラ - - CF 14 グティ 後37分OUT
9 クライフェルト - - RF 7 ラウール・ゴンサレス -
Sub 13 レイナ - - Sub 1 カシージャス -
2 レイツィハー - - 16 フラービオ・コンセイソン -
5 アベラルド - - 20 セラーデス -
15 ロッチェンバック 後4分IN - 8 マクマナマン 後46分IN
18 ガブリ - - 23 ムニティス -
28 モッタ - - 9 モリエンテス -
11 オーフェルマルス 後33分IN - 11 サヴィオ 後37分IN
Barcaフォーメーションの変化
試合開始〜 後半4分〜 後半33分〜
Madridフォーメーションの変化
試合開始〜 後半37分〜 後半46分〜
試合展開
主審:ペレス・ブルール


実況:倉敷 保雄(♪)   ゲスト:金子 達仁   現地より実況生中継



 年に2回の大イベントであるクラシコがやって来た。しかし、最大の主賓であるルイス・フィーゴは右足首の怪我によりお留守番。そのためか、マドリー選手達の入場時のブーイングも心なしかおとなしく聞こえる。昨年のカンプノウでのブーイングを見た後ではトーンダウンして聞こえてしまう。


【前   半】

<試合開始〜25分>
 開始2分、いきなりのハプニング。突然ゴール裏から白地のTシャツの背中にメッセージを書き込んだ4人の輩がピッチに飛び込み、両ゴール、合計4本のゴールポストに自らを手錠で括り付けてしまった。バルセロナで開催中の欧州サミットへの抗議行動らしいが、時と場所を考えて欲しい。警備はいったい何をやっていたのだろうか?結局手錠を外すのに時間がかかり6分間の中断となってしまった。

 過去18年間カンプノウでのダービーに負けたことがないバルサであるが、今日のバルサは少しおかしい。立ち上がりこそ攻める姿勢が見えていたが、徐々にマドリーにビールを支配され劣勢を強いられる。12分にチャヴィのミドル、14分にはFKのこぼれ球をサヴィオラが詰めるなどのチャンスを作るが、決定機と言えるほどのものではない。バルサの元気のなさが伝染したのか、カンプノウの観衆も静かで、クラシコという雰囲気が感じられない。

 一方のマドリーは選手一人一人の運動量が多いためにパスコースが多く、テンポ良くパスが回る。21〜22分の時間帯では1分以上マドリーがボールをキープし、バルサがボールを奪えない状況になるなど、ピッチ全体にマドリーの支配力が広がっているように見える。


<25分〜52分>
 テンポ良くパスが回るマドリーに対しバルサは選手個々の運動量が少なく、攻撃時にも後ろからサポートに入る選手がいない。そのため、前線の選手はどうしてもドリブル突破などの個人技に頼らざるを得ず、薄っぺらな攻撃しかできない。
 33分、プジョールが高い位置でボールカット、エリア正面のリヴァウドへボールを預け、ボールをもらったリヴァウドが(珍しく)右足でミドルシュート。しかし、このシュートはDFのブロックに阻まれてコーナーへ。
 40分、右サイドからチャヴィがDFラインの裏へ浮き球のパス。これに反応した抜け出したクライフェルトがドフリーで左足インサイドのシュート。しかし、シュートはゴール左へ・・・・・。これを外すかクライフェルト・・・・・。

 そんなバルサを尻目に、マドリーはどんどんボールの支配力を高めてくる。ボール支配率も、23分の時点で『バルサ:マドリー=51:49』であったものが、46分には『バルサ:マドリー=46:54』と逆転している。
 しかし、マドリーもボールは支配するものの決定機を作っているかと言えばそうでもない。そんな状況下で、バルサDF陣のミスから思わぬ先制点を奪うことに成功する。
 38分、ラウールとジダンのパス交換からラウールが右サイドを抜け出す。しかし、ラウールにはフランク・デブールがしっかりとマークについているためラウールを容易に抜かせない。そこでラウールは急角度の切り返しでフランク・デブールを抜こうとするが、切り返しの瞬間にボールが足から離れてしまう。ここでフランク・デブールがこのボールをカットしていれば何の問題もなかったのだが、後ろから走り込んできたココがこのボールに足を出し、結果としてゴール前のスペースへ絶好のパスを出してしまう。これを見逃さなかったジダンが落ち着いてゴール左隅へけり込み、先制ゴール。完全にディフェンスのミス・・・・・。カンプノウの観衆は茫然自失の表情で凍り付いている。スタジアムで騒いでいるのはわずか数百人しかいないマドリーサポーターのみ。
 続く43分、左サイドエリア前での素早いリスタートから、ラウールが抜け出してゴール!と思いきやオフサイド。バルサとしてはオフサイドに助けられたが、集中力が完全に欠如している。ルイス・エンリケが両手を振ってチームメイトを鼓舞しているが、効き目なし。
 そして、47分にはマドリーの波状攻撃が始まる。マドリーの変幻自在のパスにバルサの選手達はついていけない。左サイドからロベ・カルが上げたクロスは、ゴール前のラウールの頭にジャストミートするが、シュートはバーの上。ラウールのミスに助けられたが、下手をすればこの時点で0−3になっていてもおかしくはなかった。

 序盤の乱入者のため、7分という異常に長いロスタイムで前半が終了。
 前半は完全にマドリーペース。これが本当にカンプノウでのクラシコなのかと目を疑うような試合。ホームアドバンテージがほとんど感じられず、スタッツ上のシュート『8』というのも記録ミスではないかと思うほど、マドリーに好き放題やられたという印象が強かった。本当に後半立て直しが出来るのだろうか?

  Barcelona Madrid
Tiros a Puerta
Faltas Sancionadas 12
Corners
Tarjeta Amarillas 1
Tarjeta Roja
Fueras de Juego


【後   半】
<後半開始〜20分>

 後半、レシャックはどんな手を打ってくるのかと思えば、選手交代はなし・・・・・。ホントにこれでいいのか?
 後半立ち上がりのバルサは、前半のバルサと変わっていないように見える。しかし、後半4分、レシャックはいつものように中途半端な時間に選手交代。ルイス・エンリケに代えてロッチェンバック投入。Camp・Nouの観衆は当然この交代にブーイング。しかし、意外なことにこの交代がバルサを活性化させる結果となった。運動量豊富でファイティングスピリットに溢れるロッチェンバックの投入で、中盤の動きがスムーズになり、パスが回り始めるようになる。ようやく本来のプレーを取り戻したバルサに観衆もバルサコールで応える。そして迎えた後半14分、遂にチャヴィのミドルシュートから同点ゴールが生まれる(下図参照)。スタジアムのボルテージは最高潮に達し、ようやくクラシコらしい雰囲気となる。
 このゴールをきっかけにバルサの攻撃は活性化し、ボールが前線に入るようになってくる。


<20分〜48分>
 ようやくらしさを取り戻したバルサではあるが、マドリーも負けてはいない。
 後半21分、左サイドから中へ切れ込んだソラーリがミドルシュート。しかしGKボナーノの正面。
 後半29分、バルサにとって後半最大のピンチ。マドリーのカウンターを食らい、ラウールが撃ったループシュートがボナーノの頭上を越えバルサゴールを襲うが、幸いにもクロスバーを直撃。

 しかし、ようやく見応えがある展開になってきたところへ、再び馬鹿者が水を差す。後半32分、今度はバックスタンドからバスクの旗を持った侵入者がセンターサークルへ乱入・・・・・。警備員に首根っこを捕まれて連れ出されるが、この一件で盛り上がっていたスタジアムは一気にトーンダウン。それと同時にバルサの攻撃も機能しなくなる。
 後半33分、足を引きずっているリヴァウドに代えてオーフェルマルス投入。
 オーフェルマルス投入で、バルサは左サイドを中心に猛攻をかける。マドリーは中盤以下が引き始め、引き分けorカウンター狙いに戦術変更してくる。
 後半38分、オーフェルマルスが左サイドを一人で持ち込むがDFにカットされる。
 そして後半44分、バルサ最大のチャンス。ゴール正面やや左、25mのFK、キッカーはチャヴィ。相手GKは自らのミスにより失点してしまい、精神的に追いつめられたセサール。このような状況下では当然チャヴィは直接ゴールを狙い、実際チャヴィのフリーキックはゴール左上の枠内を捉えていた。しかし、結果は無情にもクロスバー直撃。
 結局このまま3分のロスタイムをマドリーが守り切り、同点のまま試合終了。


 年に2回のお楽しみであったはずのクラシコが、不心得者のために台無しになってしまった。それ以上にバルサの面々は不甲斐なかった。もう少し優勝するんだという信念を感じさせる試合をやっても良さそうなのに、それが全く感じられなかった。この引き分けで、事実上今シーズンの優勝はなくなったと言えるのではないだろうか?非常に残念である。

  Barcelona Madrid
Tiros a Puerta 15 11
Faltas Sancionadas 29 16
Corners
Tarjeta Amarillas
Tarjeta Roja
Fueras de Juego


【BARCA GOALS
1点目 チャヴィのゴール

 マドリーゴール前での攻防でこぼれたボールが左サイドのリヴァウドへ。いつものリヴァウドであればここから自分で攻撃の機転となるのだろうが、今日はやはり怪我の状態が思わしくないようで、あっさりチャヴィにパス。
 ボールを受けたチャヴィ、短いドリブルをしながらゴール前の状況を観察し、意表をついてミドルシュート。特別厳しいコースへ飛んだシュートではなかったが、GKセサールの手前でワンバウンドしたことにより、セサールの右手に当たったシュートはそのままセサールの後方へ。セサール、必死に追いかけるが間に合わず、ボールはそのままゴールイン。

 思わぬことで失点してしまったセサールは、茫然自失・・・・・。
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