Barca 試合結果


第26節 2002. 2.16 エスタディオ・カンプ・ノウ 21:30 
FCバルセロナ 3 − 2 デポルティーボ・ラ・コルーニャ
FC Barcelona 得点 Deportivo la Coruna
Po No NAME 交代 Po No NAME 交代
GK 13 レイナ - D・トリスタン:9分 GK 1 モリーナ -
DF 24 プジョール - 16分:ルイス・エンリケ RB 12 スカローニ -
17 クリスタンヴァル 後16分OUT セルヒオ:後21分 CB 5 セサール -
3 フランク・デブール - 後27分:サヴィオラ CB 4 ナイベト -
12 セルジ - 後41分:クライフェルト LB 15 カプデヴィージャ -
MF 21 ルイス・エンリケ 後23分OUT - CM 23 ドゥシェール -
8 コクー - - CM 6 マウロ・シルヴァ -
28 モッタ - - RH 18 ヴィクトル 後37分OUT
FW 10 リヴァウド - - OH 21 ヴァレロン 後16分OUT
7 サヴィオラ 後46分OUT - LH 11 アマヴィスカ -
9 クライフェルト - - CF 9 ディエゴ・トリスタン 後35分OUT
Sub 1 ボナーノ - - Sub 3 ロメロ -
2 レイツィハー 後46分IN - 24 エクトル -
4 P・アンデルソン 後16分IN - 14 エメルソン -
6 チャヴィ - - 16 セルヒオ 後16分IN
15 ロッチェンバック 後23分IN - 8 ジャウミーニャ 後37分IN
18 ガブリ - - 7 マッカーイ 後35分IN
22 ジェオヴァンニ - - 17 パンディアーニ -
Barcaフォーメーションの変化
試合開始〜 後半23分〜 後半46分〜
試合展開
主審:ペレス・ラサ


実況:倉敷 保雄(♪)   ゲスト:金子 達仁



 好カードにもかかわらず、お天気は雨。かなりの量の雨が降っている。おかげでスタンドは(一見)ガラガラ、しかし観客の声は結構でかい。
 デポルはドナトが足首の手術のため離脱、ディフェンスに不安が残る。一方のバルサは遂にルイス・エンリケが復帰。またモッタがスタメン出場となり、チャヴィがベンチ。ピボーテは珍しくコクーが務める。

【前   半】

<試合開始〜20分>
 前節でマジョルカに痛恨の引き分けを喫したバルサは、今日は是が非でも勝たなければならない。しかし、立ち上がりこそ互角であったものの、徐々にデポルペースになってくる。中盤の構成が大幅に変わった上に、雨の影響もありテンポ良くパスが回らないのだ。それ故バルサのチャンスは前線のトリデンテが中心となるが、7分、13分に作ったチャンスは、それぞれモリーナのファインセーブで止められてしまう。
 7分、右サイドやや中寄りでクライフェルトがドリブル → ペナルティエリア手前で折り返し、サヴィオラのシュート → しかし、GKモリーナのファインセーブ。ここで得たCKはチャンスとなる。CKをパンチングでクリアしようとしたモリーナが空振り、そのままボールはゴールへ入りそうになるが、間一髪でDFがクリア。
 13分、右サイドからクライフェルトがセンタリング → ファーサイドでサヴィオラがヘッドで落とし → 中央のリヴァウドがボレーシュート。しかし、またしてもGKモリーナがファインセーブ。

 今シーズン、アウェイでは今ひとつのデポルであるが、開始早々にゴールを奪い勝ちに来ている。
 9分、クリスタンヴァルの判断ミスからゴールを奪われてしまう。右サイドヴィクトルのアーリークロスに対してクリスタンヴァルがオフサイドを主張するが、微妙な判定は白。オフサイドを主張している間にワンテンポ遅れたクリスタンヴァルに対しディエゴ・トリスタンは楽々トラップ、あわてて飛び込んできたクリスタンヴァルをシュートフェイクでかわし、ゴール左隅へシュート。レイナ一歩も動けず。(右図)

 続く12分、またしてもクリスタンヴァルのミスからデポルのビッグチャンス。
 右サイドタッチライン際でスローインを受けたクリスタンヴァル、不用意な横パスを出し、ヴァレロンにカットされてしまう。ボールを奪ったヴァレロンは左を併走していたアマヴィスカへボールを預け、自らはゴール前へ。この2人に対峙していたクリスタンヴァルとフランク・デブールがそろってアマヴィスカを止めに行ってしまい、ゴール前のヴァレロンはフリー。しかも、アマヴィスカを止めに行く前に中央へパスを出され、どフリーのヴァレロンはゴール隅を狙って流し込むようなシュート。しかし、ヴァレロンのシュートはギリギリのところで右ポストの外へ。バルサは窮地を逃れる。ヴァレロンも頭を抱える。

 ここまでの序盤は劣勢だったバルサであるが、久々に出場したルイス・エンリケに救われる事になる。
 16分、ルイス・エンリケがFKをゴールへたたき込み、値千金の同点ゴール(下図参照)。ガラガラのはずのスタンドからも大きな歓声が起こり始める。
 このゴールによりバルサは息を吹き返し、両SBが中盤の高い位置まで進出、パスも回り始める。また、中盤でバランスを気にしながらプレーしていたルイス・エンリケも、最前線へ上がっていくプレーが目立ち始める。


<20分〜46分>
 中盤を支配できるようになったバルサ、ディフェンスラインも高く、リヴァウドはエリア前でボールキープ、ルイス・エンリケは積極的に前線へ飛び出すなど、デポルを圧倒し始める。
 23分、左サイドでリヴァウドがタメを作ってから鋭いセンタリング。しかし、中央のサヴィオラには合わず。
 36分、前線でトリデンテがボールキープ → トップ下のルイス・エンリケから左サイドを上がってきたモッタへパス → モッタ、思い切ってミドルシュート → シュートはゴール左へ
 44分、センターサークルからモッタが左サイドへスルーパス → これをサヴィオラが途中でコースを変えて、ボールは左サイドのセルジへ → セルジ、このボールをダイレクトでエリア左サイドへ走り込んだサヴィオラへパス → サヴィオラがゴールラインギリギリからマイナスで折り返すが、誰とも合わずにDFがクリア。

 一方、中盤で主導権をとれないデポルはカウンターで反撃するのみ。しかし、攻撃に厚みがなく、2〜3人での単発攻撃しかできない。
 23分、デポルのカウンター。中央ヴァレロンがバルサDFを引きつけて、左サイドの深い所へスルーパス。しかし、このパスに反応したアマヴィスカは追いつけず。
 33分、右サイドからヴィクトルがプジョールの裏を狙ってクロスを上げる。しかし、プジョールは冷静に対処し、走り込んできたアマヴィスカへはボールを渡さない。


 また、この時間帯に『A・ビルバオ 2 vs 1 R・マドリー』の結果がアナウンスされ、スタジアムが沸くシーンがあった。

 ほとんどファールがなかった前半は、ロスタイム1分で終了。バルサにとっては後半も期待できる展開となった。

  Barcelona Deportivo
Tiros a Puerta
Faltas Sancionadas
Corners
Tarjeta Amarillas
Tarjeta Roja
Fueras de Juego
Posesion 59 41


【後   半】

<後半開始〜20分>
 後半開始からバルサが怒濤の攻撃を仕掛る。バルサの全選手がデポル陣内まで上がり、一気にデポルをたたみかけようとする。まさしく、これぞバルサという展開がしばらく続く。後半10分まではデポルがほとんどボールをキープできず、シュートはゼロ。対するバルサは5本は撃っている。
 後半開始1分、フランク・デブールのパスでDFラインの裏へ抜けたセルジが一気にエリアまで進入する。しかし、最後のタッチをミスってボールはゴールラインを割ってしまう。
 後半2分、バルサの右CK。ファーサイドでサヴィオラが落とし、クライフェルトがシュート → シュートがDFに当たり、ボールが跳ね返る → そこへ回り込んだサヴィオラが再びシュート → しかし、DFに当たりラインを割る。
 後半15分、右サイドでクリスタンヴァルの縦パスを受けたクライフェルト、DF2人を背負ってパスを受け、ターンして縦に突破する。ペナルティエリア内でマウロ・シルヴァに肩を掴まれてもののともせずに、シュートを打つが、惜しくもゴール左へ流れてしまう。

 アップアップのデポルであるが、後半11分を過ぎた頃にようやく落ち着きを見せが、ボールを回すだけで前線にパスを供給できない。後半12分に反撃のチャンスを作るが、それ以後は再びバルサに押し込まれてしまう。

 後半16分、それぞれ問題を抱えていた両監督が動きを見せる。レシャック監督は、不安定な守備を見せていたクリスタンヴァルを外し、P・アンデルソンを投入。イルレタ監督は、崩壊した中盤を立て直すためにヴァレロンを外し、セルヒオを投入する。


 また、この時間帯は一悶着あった。終始ドゥシェールから執拗なマークをされてイラついていたリヴァウドであるが、後半18分に倒された時に遂にブチキレた。とっくみあいの喧嘩になりそうな雰囲気に、両軍もみ合いとなる。


<20分〜48分>
 ここまで順調に試合を支配していたバルサであるが、途中交代で投入されたセルヒオにしてやられてしまう。
 後半21分、スカローニが縦へのドリブルからヴィクトルへボールを戻す。ボールを受けたヴィクトルはゴール前にアーリークロスを送り、そこへ走り込んだセルヒオがヘディングシュート。ゴールとは逆の方向へジャンプしつつも首をひねってコースを変えた難易度の高いシュートは、放物線を描き、レイナの頭上を越えてゴール左隅へ。元エスパニョールの選手であるセルヒオはゴール裏のバルササポーターを挑発しながら大喜び。
 一方のバルサの面々はがっかり・・・・・・。

 続く後半26分、ハーフウェーライン付近右サイドでボールを受けたヴィクトルが、モッタのチャージをかわしてスルーパス。これに反応したディエゴ・トリスタンがエリア手前から強烈ミドルを放つ。シュートはゴール右にそれたものの、”ボコン”という音を立てたシュートはインパクトがあった。

 いつものバルサであればこのままズルズルと負けてしまうのだが、今日のバルサはひと味違った。後半27分にリヴァウドのスーパープレー(下図参照)で同点に追い付くと、観客のボルテージは一気にアップ。再び勢いを取り戻すと、後半29分、30分と立て続けにチャンスを作る。

 後半29分、カウンターからロッチェンバック→サヴィオラとボールが渡り、シュート。しかし、GKモリーナが判断良く飛び出してセーブ。
 後半30分、ロッチェンバックのサイドチェンジのパスを受けたセルジがヘッドで前方のサヴィオラへパス。サヴィオラがこれを折り返し、中央リヴァウドがフリー(しかも、左足で!)シュートするが、惜しくもゴール右へ。ゲストの金子も思わずため息。

 雨も止み、ガラガラかと思っていたスタンドは人・人・人。どうやら屋根の下に避難していたらしい。この観客の声援に押され、バルサがデポルを完全に押し込み、デポルはエリアの前に釘付けになる。後半37分に、イルレタ監督が状況打開のためにジャウミーニャを投入するが、バルサの勢いは止まらない。
 そして迎えた後半41分、プジョールのクロスからクライフェルトのゴールが生まれると、カンプノウは喚起に包まれ、『オーレ、オーレ』の歓声で大いに盛り上がる(下図参照)。

 試合終盤、デポルが同点に持ち込むために果敢に攻め込んでくる。それまで圧倒していたバルサは、ややパニック気味となり全員で守りきる事になってしまったが、3分間のロスタイムを無事に守りきりタイムアップ。全ての選手が安堵の症状を見せ、喜びを分かち合ってる。(リヴァウドだけは審判に何か文句を言っていたが・・・・。おそらく、自分へのファールをもっと取ってくれという事だろう。)

 しかし、この試合は久々にバルサらしい試合だった。2度のビハインドを跳ね返し勝利する。これぞバルサってもんだ。


【BARCA GOALS
1点目 ルイス・エンリケのゴール

 16分、リヴァウドのFKにルイス・エンリケがDFともみくちゃになりながら飛び込み、混戦の中でもかろうじて足に当ててゴール。見ようによっては、DFに当たってオウンゴールのようにも見えなくないが、記録はルイス・エンリケのゴール。
2点目 サヴィオラのゴール

 後半27分、スーパープレーはフランク・デブールのロングフィードから始まる。
 フランク・デブールのロングフィードに反応して飛び出したリヴァウド、ファーストタッチ(左)でボールの勢いを殺し、次のタッチ(左)でマーカーのナイベトを翻弄する浮き球を上げ、最後のタッチ(左)でゴール左隅を狙ってシュート。この間ボールは一度として地面に触れていない。
 リヴァウドのシュートはわずかに左ポストの外側へ向かって飛んでいくが、そこへサヴィオラが猛スピードで走り込み、押し込んでゴール。
 ナイベトが賢明にゴールへ戻り、ヘディングでクリアしたが、ボールはすでにゴールを割っていた。

 とにかく、リヴァウドのキャプテン翼並みのプレーがすごい。リフティング感覚でシュートまでもっていってしまうファンタスティックなプレーはため息が出てくる。
3点目 クライフェルトのゴール

 後半41分、コクーからボールを受けたプジョール、切り返して誰もいないはずのファーサイドへ左足でクロスボールを送る。しかし、プジョールのクロスボールの軌跡を感じていたクライフェルトが猛スピードで走り込み、倉敷さん曰く『ミサイルのようなダイビングヘッド』で飛び込んでゴール。
 珍しい、クライフェルトのダイビングヘッドだったが、鳥肌が立つようなミラクルプレーだった。
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